【杜氏と造り手】

酒蔵で働く人々を蔵人といい、蔵の代表者を蔵元、酒造りの責任者を杜氏という

江戸時代からは秋の新米収穫後、冬場に酒を造る『寒造り』が主流となる。米を作る農民には農閑期が格好の出稼ぎの場となり、やがては杜氏集団が形成された。

伝統的な蔵人の役割

1杜氏    酒造責任者 全ての管理を一手に担う

2頭     杜氏から伝達を受け、蔵人の指揮、仕込み水、麹仕込みを担う(三役)

3麹屋    麹用蒸し米等、麹室の一切を仕切る            (三役)

4酛屋    酛立て、醪仕込みを行う                 (三役)

5釜屋    甑蒸し、釜焚き付け、米洗い、米量り、仕込み水汲みを行う

6船頭    酒搾りの上槽を行う

7炭屋    濾過を行う

8道具廻し  酒造用具の管理と洗浄、米洗いや蒸し米取り出しを行う

9追廻し  洗い物、米洗い、水汲みを行う。

しかし近年では、蔵元自身が酒造りと杜氏を兼務したり、役割分担が変化しつつあるようだ。

【全国の杜氏】

青森県 弘前出身の 津軽杜氏

岩手県 三大杜氏の一つで全国最多の杜氏数を誇る 南部杜氏

秋田県 横手市を本拠地とした東北で南部杜氏に次ぐ集団 山内杜氏 

福島県 平成元年に発足した新しい団体 会津杜氏

栃木県 杜氏組合に加盟していない団体 下野杜氏

新潟県 南部杜氏に次いで全国第2位の杜氏集団 長岡出身が多い 越後杜氏

長野県 大正期以降に発足 昭和期に3つ組合 小谷杜氏 諏訪杜氏 飯山杜氏

石川県 珠洲市、内浦町発祥 能登杜氏

福井県 南越前町の 越前糠杜氏 と伏見や愛知半田に出稼ぎした 大野杜氏

兵庫県 全国第三位の規模の 但馬杜氏 の他 丹波杜氏 南但杜氏 城崎杜氏

岡山県 笠岡、浅口等、県南西部の 備中杜氏

広島県 三浦仙三郎氏が発足させた 広島杜氏

島根県 松江市秋鹿で大正初期創立の 出雲杜氏 浜田、周布、益田の石見杜氏

山口県 長門市拠点の 大津杜氏 周南市拠点の 熊毛杜氏

高知県 南国市周辺の 土佐杜氏

愛媛県 今治市の 越智杜氏 伊方半島の 伊方杜氏

福岡県 九州の中心的 柳川杜氏 三潴杜氏 久留米杜氏

佐賀県 肥前杜氏

長崎県 生月杜氏 小値賀杜氏