能登の名酒 宗玄

日本酒ランク【☆☆☆☆+】

私の日本酒の原点が、この能登の宗玄である。日本酒の良し悪しが分らない時に、名もないおでん屋さんで勧められて口にしたのが最初だったと記憶がある。

それまで飲んだ日本酒は、鼻につくし、飲んだ後喉を焼くようなイメージが強かった。そして何より翌日に残ることが日本酒を遠ざける理由でもあった。当時まだ、安物洋酒のイメージの強かったニッカのレッドの方がましだと思っていたものだ。

しかし、この宗玄を呑んでから、日本酒に対するイメージが180度変わった。飲みやすく、しかも翌日に残らない。詳しいことは分からなかったが、当時はしばらくこのお酒を好んで飲んだ覚えがある。

最近になって何十年ぶりかに口にしたが、最初感じた大雑把なイメージと違い、このお酒の醸す繊細な味わいを感じることができた。

・商品名 生原酒 宗玄

・原料米:酒造好適米

・ 原材料:米、米麹、醸造アルコール

・アルコール度:19%

・酒度:-7

・精米歩合:65%

・特定名称:本醸造

・宗玄酒造株式会社

・石川県珠洲市宝立町宗玄24-22

もち米を使用した4段仕込み。
搾ったままの濃醇さで高めのアルコール度数だが、甘みと旨味がしっかりしている為度数よりも飲みやすい。
ほのかな甘みと、酸味、そして酒のふくよか味わいに、すっとした締まりがある。このあたりはアル添が良い仕事をしているんのだと思う。

このお酒は、分類的には普通酒となるが、いざ呑んでみれば『特定名称表記』なんて関係ないことが

良くわかる。

ふぐの子糠漬け、海鼠腸、ごり煮、治部煮、ノドグロなどを酒の肴に呑めば幸せ間違いなし!!


香川 讃岐くらうでぃ

お薦めランク【☆☆☆☆】

讃岐は弘法大使の生誕地であり、お遍路さんへのお接待を通して、おだやかな気候風土と人柄を育んできたと言われている。

讃岐平野の水田地帯で原料となる酒米が収穫され、螢が飛び交う財田川の地下伏流水を仕込水として醸された「川鶴」は、芳醇で旨味が最大限に引き出され、「力強くて爽やか」な、そして「奥深く心地よい余韻が楽しめる」お酒と喧伝されている。

この蔵の通常のお酒は勿論非常に美味しく、何でも合わせられる万能のお酒であるが、今回はあえてこの蔵が思い切ってチャレンジされている変わり種”讃岐くらうでぃ”をご紹介したい。

・商品名 川鶴 讃岐くらうでぃ

・原材料米 米・米麹・醸造用アルコール

・アルコール分 6%

・精米歩合:70%

・日本酒度:-70

・酸度:5.0

・アミノ酸度:2.7

川鶴酒造株式会社

香川県観音寺市本大町836番地

麹を3倍使用して生まれた低アルコールの日本酒。麹の旨味とフルーティーな吟醸香とクリーミーで甘酸っぱい爽やかな味わい。

洋食や中華、そしてチーズやチョコや干しブドウなど、少し通常の日本酒とは違う概念で合わせてみるのも面白い。

この乳白色の”讃岐くらうでぃ”を最初に飲んだ時、乳酸飲料?お酒?って考えこんでしまった。勿論、味は美味しいのだが、通常の日本酒か濁り酒と思って飲むと肩透かしを食らう。今までの既成概念では語れない面白い一品である。

和風のものに合わせるのは少し難しいかもしれないが、食前酒や食後酒、さらに口直しなどと思えば十分楽しめる。そして、なによりアルコール度数6%と低いため、女性はカクテル感覚で飲めるだろうし、氷をたくさん入れて飲むとなお美味しい。また上記の甘辛濃淡図に当てはめると、なんと濃厚辛口に当たるのである。一度飲んだ感覚とのギャップも楽しんでほしい。

そしてなんといっても、このラベルがお洒落ではないか!

日本酒の概念を捨てて、是非体験してほしいお酒である。

四国の面白い酒 三芳菊 WILD-SADE

お薦めランク【☆☆☆☆】

南国四国にも美味しい酒が多々ある。

その中でも、少し個性のあるお酒をご紹介

ラベルを見るだけでも興味がそそられる

その名も WILD-SIDE

無濾過生原酒 限定袋吊り

アルコール分 15度

原材料 米・米麹

播州山田錦等外米全量使用

三芳菊酒造株式会社

徳島県三好市池田町サラダ1661

このお酒は徳島酵母を使用し強い香りに負けない味、酸味を出すため、温度を高く仕込み、麹を溶かして酸度を引き上げているらしい。

一番特徴的なのは、本格的な仕込みにも関わらず外米の山田錦を使用しているため

法的には特定名称を名乗れず、純米酒ではなく普通酒の扱いであることだ。

しかしながら味はフルーティーで、パインの香りと含み香があり味にしまりもある。お試しの価値のある一品である!